「コウリガシ」に注意!SNSロマンス詐欺の手口と今すぐできる対策

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スマートフォンを日常的に使うすべての方、特にSNSで知らない人とやりとりをする機会のある方に向けて、最近急増しているSNS型ロマンス詐欺の手口と防止策を詳しく解説します。この詐欺は、高齢者だけでなく、幅広い年齢層が被害に遭う可能性があり、実際に2026年4月には、宮崎県延岡市の定食店店主が、高齢女性が「コウリガシ」という言葉に反応したことをきっかけに、ウクライナの軍医を名乗る詐欺師からの被害を未然に防いだ事例が報告されています。

「コウリガシ」とは、何か心当たりがありますか?これは「孝行返し」を意味する言葉で、詐欺師が親孝行を装って近づく手口の一つです。この事例では、女性が婚約者と称する相手から「ウクライナで軍医として働いており、帰国のための費用が必要」と複数回にわたって金銭を要求されていました。店主が不審に思い、警察に通報したことで被害は防がれましたが、同様の手口は全国で後を絶ちません。

ロマンス詐欺の典型的な流れは以下の通りです。
■ SNSやマッチングアプリで出会い、短期間で親密になる。
■ 医師や軍人、ビジネスパーソンなど、信頼できる職業を名乗る。
■ 「緊急の手術代」「出国許可証の取得費用」「荷物の税関通過料」など、切迫した理由で送金を求める。
■ 一度送金すると、さらに別の名目で繰り返し要求される。

見分け方のポイントは、まず相手が会おうとしないこと、顔写真や動画が不自然に美しいこと、そして何より金銭の要求が突然発生することです。特に「軍医」や「国際機関職員」など、海外で働いているという設定は非常に多く使われます。また、相手のプロフィール画像をGoogle画像検索にかけると、別人の写真が使われていることが判明するケースもあります。

では、どう防ぐのでしょうか。最も重要なのは、知らない相手に送金しないことです。たとえ長期間やりとりしていても、実際に会ったことがない相手に、理由がどれほど切実に見えても、お金を送ってはいけません。また、家族や友人に相談することも効果的です。一人で判断せず、第三者に話すことで怪しい点に気づけます。今回の事例でも、店主という第三者が介入したことで被害が防がれました。

今すぐできる対策として、以下を実践してください。
■ SNSのプライバシー設定を見直し、知らない人からのメッセージを制限する。
■ マッチングアプリでは、相手の身分証明を求める機能を活用する。
■ 送金を求められたら、まず警察や家族に相談する。
■ 「急いで」「秘密にして」と言われたら、詐欺を疑う。

さらに、ディープフェイク技術の進化により、相手が送ってくる声や動画も偽装される可能性があります。不自然な動きや音声の違和感に注意し、疑わしい場合はビデオ通話で簡単な質問をするなどして確認しましょう。

SNSは便利なコミュニケーションツールですが、その裏では悪質な詐欺が横行しています。自分の身を守るためには、疑いの気持ちを持つことが大切です。この記事をきっかけに、ご自身やご家族のSNSの使い方を見直してみてください。

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