Baidu、OpenClaw AIエージェントを検索アプリに統合:中国テック大手、AIエージェント競争を加速
中国の検索エンジン大手Baiduは、2026年2月13日より、オープンソースのAIエージェント「OpenClaw」を同社の主力検索アプリに統合しました。この統合により、アプリのユーザーはOpenClawに直接メッセージを送り、スケジュール管理、ファイル整理、テキスト作成、コード生成などのタスクを実行できるようになります。
OpenClawとは?
OpenClawは、オーストリアの開発者ペーター・シュタインベルガー氏が開発したオープンソースのAIエージェントで、もともとは「Clawdbot」という名前でした。その後、「Moltbot」を経て現在の名称に変更されています。OpenClawは、WhatsAppやTelegramなどのチャットプラットフォームを通じて利用可能でした。
従来のチャットボットとの違いは、OpenClawが「自律性」を備えている点です。ユーザーのローカルマシン上で動作するように設計されていますが、中国のテック企業はクラウドインフラ上での動作も実現しています。OpenClawは、メール管理、カレンダー操作、ファイル整理、コード生成などのタスクをユーザーに代わって実行できます。さらに、「Heartbeat」と呼ばれる機能により、ユーザーが指示を出さなくても定期的に状況を確認し、条件に合致すれば自律的に行動を起こすことも可能です。
Baiduの戦略と市場の動向
Baiduの検索アプリは月間アクティブユーザーが約7億人。BaiduはOpenClawの機能をEコマース事業などにも拡大する計画です。競合のAlibabaは、AIチャットボット「Qwen」を自社サービス上で購買導線に組み込み、2月11日までの6日間で1億2000万件を超える注文を処理したと発表しています。
今回のBaiduのOpenClaw統合は、AIエージェントが「専門家のためのツール」から「一般消費者の日常インフラ」へと移行する転換点を示すものです。中国のテック大手によるAIエージェントの競争は、今後ますます激化することが予想されます。

